なぜFlonnerを作ったのか - 開発者インタビュー
私たちは「Flonner」というタスク管理アプリを開発しています。
Flonnerの特徴は、タスクの見積もり時間から「終了予定時刻」をリアルタイムで表示すること。「今日のタスクは何時に終わるのか」が常に見える状態で、1日を計画できます。
なぜこのプロダクトを作ったのか。どんな課題を解決したかったのか。開発者に話を聞きました。
Flonnerを作ったきっかけ
まず、Flonnerを作ろうと思ったきっかけを教えてください。
開発者
もともとタスク管理にはかなり関心がありました。 GTD、タスクシュート、マニャーナの法則……いろいろな手法を試してきましたが、どれも途中で続かなくなってしまう。
最初は「続かないのは自分の意志が弱いから」だと思っていたんです。
でも、何度も同じところで止まる。 そこでようやく、これは個人の問題ではなく、構造の問題ではないかと考えるようになりました。
既存のタスク管理ツールに足りないものがある。それを自分で作ろうと思ったのがきっかけです。
続かなかった理由は「時間が見えていなかった」こと
多くのタスク管理手法は、
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何をやるか
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どう整理するか
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優先度をどう決めるか
については、とても優れています。
ただ、「今日という1日に何が収まるのか」が、 感覚的につかみにくかった。
結果として、
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計画は立てた
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でも時間的に無理だった
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できなかった自分を責める
というループに入ってしまう。
続かなかった原因は、意志ではなく時間設計でした。
「終わりの時刻」を見る
Flonner は終了時刻を重視していますよね。
開発者
はい。 1日の終わりに「何時に終わるか」が見えていると、 無理な計画を立てなくなるんです。
ただ、Flonner では タスクを開始時刻に直接ひも付けていません。
人の状態は、時間通りには切り替わらないからです。
時間ではなく「状態」で考える
朝起きた直後、午前中の集中できる時間、 夜のリラックスしたい時間。
人は1日の中で、状態を何度も切り替えています。
Flonner では、タスクを「何時から」ではなく「どんな状態のときに」で整理します。
たとえば、こんなモードを作れます。
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朝イチ:メール返信、軽い事務作業
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午前の集中タイム:企画書、コーディングなど頭を使う仕事
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夕方以降:読書、インプット系のタスク
9時からこれをやる集中できる状態になったらこれをやる予定が30分ずれても、タスクの順番を組み替えるだけで済みます。
1日を何度でもリセットできる
Flonner には「区切り」という概念もあります。
開発者
はい。 区切りは、時間を再スタートさせるための起点です。
たとえば、こんなケースを想像してください。
朝7時に起きて、8時から12時まで仕事。 午後は外出して、19時に帰宅。
帰宅後に「あと1時間だけ作業しよう」と思っても、 朝からの積み上げだと「終了予定:20時」ではなく 「すでに13時間経過」のように見えてしまう。
すでに13時間経過…今日はもう無理帰宅後の1時間は「1時間」として計算されるFlonner の区切りは、19時を "新しい0時" として扱います。
だから、「今日はもう無理」ではなく 「帰ってから1時間でこれをやろう」と思える。
過去の消耗を、これからの判断に混ぜない。 それが区切りの役割です。
「やること」は決まっている。でも動けない
他のタスク管理手法と併用しているそうですね。
開発者
はい。GTDは今も使っています。
GTDは、
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収集して
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整理して
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次にやるべきことを明らかにする
という点で、とても優れています。
ただ、それだけでは 実行に踏み切るための材料が足りなかった。
「次にやるべきこと」は決まっている。 でも、
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今日のどの時間帯にやるのか
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今の状態でできるのか
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今日の1日に収まるのか
が分からないと、人は動けない。
GTDで決めたタスクを Flonner に登録し、
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モードで状態を考え
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区切りで再起点を作り
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終了時刻を見て無理がないか確認する
そうすると、 「これは今日できる」という確信が持てる。
Flonner は、タスクを増やすツールではなく、 実行に踏み切るための環境です。
Flonner の設計原則
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開始時刻に人を縛らない
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状態の揺らぎを前提にする
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無理を数字で可視化する
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できなかった自分を責めさせない
管理しているのはスケジュールではなく、 無理が生じていないかどうかです。
「終了時刻が見える」とは
終了時刻が見えると、何が変わりますか?
開発者
朝の時点で「今日のタスクは18時に終わる」と分かると、 安心して作業に集中できるんです。
逆に、終了予定が22時になっていたら、 その時点で「今日は無理だ」と判断できる。
無理だと分かれば、タスクを明日に回すか、 優先度を見直すか、冷静に考えられます。
**問題は「終わらないこと」ではなく、「終わらないと気づけないこと」**なんです。
Flonner では、タスクの見積もり時間を入力すると、 終了予定時刻がリアルタイムで表示されます。
タスクを追加するたびに終了時刻が更新されるので、 「このままだと何時に終わるか」が常に見えている状態になります。
こんな人に向いている
どんな人に使ってほしいですか?
開発者
まず、リモートワーカーですね。
オフィスだと「みんなが帰り始めたから自分も」という区切りがありますが、 在宅だとそれがない。 気づいたら21時、22時まで仕事していた、ということが起きやすい。
Flonner で終了時刻を意識すると、 「18時には終わる」という目標が立てやすくなります。
ほかにも、こんな人に向いています。
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フリーランス - 複数の案件を並行して進めるとき、どこに時間を使うか可視化したい
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残業を減らしたい会社員 - 定時で帰るために、朝の計画段階で無理を検知したい
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タスク管理が続かなかった人 - GTDやタスクシュートを試したけど、実行まで至らなかった
「やることは分かっている。でも、今日中に終わるか不安」という人ほど、Flonner は効果を発揮します。
1日の流れで見る Flonner の使い方
具体的に、1日の中で Flonner をどう使うかを見てみましょう。
朝(計画フェーズ)
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今日やるタスクを登録する
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各タスクに見積もり時間を入力する
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終了予定時刻を確認する
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無理があれば、タスクを明日に回す
この時点で「18時に終わる」と分かっていれば、 安心して作業を始められます。
日中(実行フェーズ)
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「朝イチ」モードで軽いタスクをこなす
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「集中タイム」モードに切り替えて、重いタスクに取り組む
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予定がずれたら、タスクの順番を入れ替える
時間に縛られず、自分の状態に合わせて作業を進められます。
夕方以降(リセットフェーズ)
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外出から帰宅したら「区切り」を入れる
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残りのタスクを確認し、終了時刻を再計算する
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「あと1時間でこれだけやろう」と決める
朝うまくいかなかった日でも、 帰宅後に仕切り直せるのが Flonner の特徴です。
1日は、何度でも整え直せる
朝うまくいかなかった日でも、 帰宅後からは整え直せる。
Flonner の設計は、 1日をやり直す余地を残すことを大切にしています。
タスク管理を、実行できるところまで
最後に、Flonner をどんなツールにしていきたいですか?
開発者
Flonner は、GTDやタスクシュートを否定するためのツールではありません。
それらで「考えたこと」を、 人が実際に動ける形に落とすための最後のピースでありたいと思っています。
次にやるべきことは分かっている。 でも、なかなか手が動かない。
そんな経験がある人ほど、Flonner は自然にフィットするはずです。
タスク管理が続かなかったのは、あなたのせいじゃない。 その気づきから始めてもらえたら嬉しいです。