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「作って終わり」にしない理由 ー プロダクトを育て続ける開発姿勢

ソフトウェアは、リリースしてからが本番です。

機能を作って、テストして、公開する。 そこで終わりではありません。 私たちは「作って終わり」にしないことを大切にしています。

今日は、その理由についてお話しさせてください。

リリースはゴールではなく、スタート

私たちが開発しているFlonnerは、リリースして終わりではありません。

最初のリリースから、何度も改善を重ねてきました。 使っていて気になるところを直す。 ユーザーの声を聞いて、より良くする。 その繰り返しです。

Flonnerでの実践
  • バグは放置せず、影響を見極めて修正する
  • 使いにくい部分があれば、UIを改善する
  • 「こういう機能がほしい」という声があれば、検討する

リリースはゴールではなく、スタートです。 そこから育てていくものだと思っています。

自分たちが使うからこそ、気づける

Flonnerは、私たち自身が毎日使っています。

自分で使っているからこそ、細かい改善点に気づけるんです。 「この操作、ちょっと面倒だな」 「ここ、もう少し分かりやすくできないかな」 そういう気づきが、日々の改善につながっています。

使わないプロダクトだと、こうはいきません。 作って終わりになりやすい。 問題があっても、気づけない。

他人事自分事
作ったら終わり。使うのは誰か別の人
自分たちが使う。だから気づける

自分事として向き合う。 それが、作って終わりにしない姿勢につながっています。

Webは日々変化する

なぜ「作って終わり」にしないのか。 それは、Webの世界が日々変化しているからです。

ブラウザがアップデートされる。 新しいバージョンで動作が変わることもある。 古い機能が非推奨になることもある。

セキュリティの脅威が発見される。 使っているライブラリに脆弱性が見つかることもある。 放置すれば、リスクになる。

変化の例
  • ブラウザのセキュリティポリシー変更
  • ライブラリのメジャーアップデート
  • 新しいWeb標準の登場
  • セキュリティ脆弱性の発見

公開した時点では問題なくても、時間が経てば対応が必要になります。 作って終わりにすると、こうした変化に対応できない。

ユーザーの期待も変わる

技術だけでなく、ユーザーの期待も変わります。

数年前は許容されていたUIが、今では古く感じられる。 競合サービスがより良い体験を提供すれば、ユーザーの基準も上がる。

「前は問題なかったのに、最近使いにくく感じる」 そういうことが起きる。

ユーザーの期待に応え続けるには、改善を続けるしかない。 作って終わりでは、取り残されてしまいます。

公開後を見据えた設計

作って終わりにしないためには、最初の設計が重要です。

変更しやすいコード構造にする。 モジュールの責務を分離する。 どこに何があるか分かるようにする。

意識していること
  • 変更の影響範囲を小さくする設計
  • 依存関係を明確に管理する
  • 設計の意図をコードやコメントで残す

「後から変更を加える」ことを前提に設計する。 そうすれば、公開後に変更が必要になっても、安心して手を入れられます。

逆に、その場しのぎで作ってしまうと、後から変更するのが大変になる。 変更が怖くなって、結果として作って終わりになってしまう。

公開後のことを考えて設計するから、運用に耐えられるものができる。

技術選定も長期視点で

技術選定でも、運用を意識しています。

新しい技術は魅力的です。 でも、長期的にサポートされるか分からない。 枯れた技術の方が、安定して運用できることもある。

短期的な視点長期的な視点
新しい技術を試したい
長く使える技術を選ぶ

コミュニティが活発かどうか。 ドキュメントが整備されているか。 問題が起きたとき、情報が見つかりやすいか。

これらは、開発時よりも運用時に効いてくる要素です。 作るときだけでなく、その後のことを見据えて技術を選んでいます。

困ったときに直せる状態を保つ

作って終わりにしないということは、困ったときに直せる状態を保つということでもあります。

バグが見つかったとき、すぐに修正できるか。 セキュリティの問題が発覚したとき、迅速に対応できるか。 ユーザーから改善の要望があったとき、実現できるか。

「直せない」「変えられない」状態になってしまったら、もうどうしようもない。 そうならないように、常にメンテナンス可能な状態を維持する。

それが、作って終わりにしないための土台です。

育て続けることの喜び

正直なところ、作って終わりにしない方が楽しいんです。

Flonnerも、最初のリリースからずいぶん良くなりました。 当時は「これで十分」と思っていたことも、今見ると改善の余地がある。 そして、実際に改善してきた。

育てる喜び
  • 使いにくかったところが、使いやすくなる
  • 足りなかった機能が、追加される
  • 全体的な完成度が、少しずつ上がっていく

プロダクトが育っていく過程を見るのは、嬉しいものです。 自分たちが作ったものが、より良くなっていく。

作って終わりだと、この喜びは味わえません。

当たり前のこととして

私たちにとって、作って終わりにしないことは特別なことではありません。 当たり前のことです。

毎回意識して「今日は継続的に改善しよう」と思っているわけではない。 自然とそうなっている。

リリースしたら、次は何を改善するか考える。 問題があれば、直す。 より良くできるところを探す。

そのサイクルが、習慣になっている。

いつものように作って、いつものように育てる。 それが、私たちの仕事のスタイルです。