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なぜ私たちは「丁寧に作ること」にこだわるのか

私たちは、ソフトウェアを丁寧に作ることを大切にしています。

「もっと速く作れるのでは」と思われることがあるかもしれません。
確かに、手を抜けば速く作れます。
それでも、丁寧に作ることを選んでいる。

今日は、その理由についてお話しさせてください。

後の自分のため

丁寧に作るのは、まず後の自分のためです。

雑に書いたコードは、数ヶ月後に見返したとき、理解できなくなっている。
なぜこう書いたのか、何をしているのか。
当時の自分は分かっていたはずなのに、分からない。

一方、丁寧に書いておけば、後から見ても分かる。
変更を加えるときも、安心して手を入れられる。

短期的な視点長期的な視点
「今の自分」の楽を優先する
「未来の自分」のために丁寧に作る

少し時間をかけても、丁寧に作る方が結果的に効率がいい。

設計に一貫性があれば迷わない

設計をちゃんとやっていれば、どこの層が原因で不具合があるか、すぐに分かります。
データ層なのか、ビジネスロジック層なのか、プレゼンテーション層なのか。
責務が分かれていれば、問題の切り分けが早い。

設計に一貫性を持っていれば、久しぶりに見たコードでもどこに何があるか分かる。
「この処理はここにあるはず」と予測できる。

丁寧な設計のメリット
  • 後から困らない
  • デバッグが楽になる
  • 変更が楽になる

クライアントのため

丁寧に作ることは、クライアントのためでもあります。

雑に作ったものは、問題が起きやすい。
問題が起きれば、クライアントのビジネスに影響する。
丁寧に作れば、安定して動く。長く使い続けられる。

クライアントが安心して使えるものを提供する。
それが、私たちの責任です。

納品した後も、クライアントはそのシステムを使い続けます。
問題が起きたとき、困るのはクライアントであり、そのユーザーです。
丁寧に作ることで、そうしたリスクを減らせます。

引き継ぐ人のため

いずれ、別の人がコードを触ることになるかもしれません。
保守を他社に引き継ぐとき、新しいメンバーがチームに加わるとき。

そのとき、雑に書いたコードは迷惑をかけます。
何をしているか分からない。
どこを変えればいいか分からない。

丁寧に書いたコードは、引き継ぎやすい。
構造が整理されていて、意図が読み取れる。

意識していること

自分だけが触るものではない、という意識で作っています。
いつか誰かが見るコード。
そう思うと、丁寧に書こうという気持ちになります。

自分の基準として

丁寧に作るのは、自分の基準でもあります。

雑な仕事をしたくない。
納得できないものを納品したくない。
技術者として、自分の仕事に誇りを持ちたい。
「これは丁寧に作った」と言えるものを残したい。

外から見えないところでも、手を抜かない。
それが私たちの仕事の仕方です。

雑に作っていると、自分のスキルも落ちます。
丁寧に作る習慣がなくなると、良いコードが書けなくなる。
常に一定以上の品質を保つことで、自分のスキルも維持できます。

困った経験がない理由

正直なところ、丁寧に作っていて困った経験がありません。
後から見返しても理解できる。
変更を加えても壊れない。
不具合の原因もすぐ特定できる。

これは、常に丁寧にやっているからだと思っています。
最低限のラインを守っていれば、コードが破綻するようなことにはならない。

「丁寧にやる余裕がなくて雑にやったら、後から困った」という経験がないのは、そもそも雑にやらないからです。

丁寧さは競争力

丁寧に作ることは、競争力にもなると考えています。

価格で勝負するなら、速く安く作ることが求められる。
しかし、それだけでは差別化できない。

選ばれる理由
  • 丁寧に作れること
  • 長く使えるものを提供できること
  • トラブルが少ないこと

こうした品質が、選ばれる理由になると信じています。

速さとのバランス

速さを犠牲にしているわけではありません。
必要なところに時間をかけ、無駄なところは効率化する。
設計をちゃんとやれば、実装はむしろ速くなる。

丁寧さと速さは、両立できる。
そのバランスを追求しています。

短期的には速いトータルでは速い
雑にやって速く終わらせる
丁寧にやって手戻りをなくす

雑にやることで得られる速さは、短期的なものです。
後から修正する時間、デバッグする時間、説明する時間。
それを考えると、最初から丁寧にやった方が速い。

当たり前のこととして

私たちにとって、丁寧に作ることは特別なことではありません。
当たり前のことです。

毎回意識して「今日は丁寧に作ろう」と思っているわけではない。
自然とそうなっている。
習慣になっているから、余計な時間がかかるわけでもない。

いつもの品質で、いつものように作る。
それが、私たちの仕事のスタイルです。